2010年３月10日。
藤子不二雄ＦＣの仲間とともに、新宿の藤子スタジオを訪れた。
この日は藤子不二雄Ａ先生のお誕生日。
藤子不二雄ＦＣでは、毎年趣向を凝らして先生のお誕生日のお祝いをしている。
今回の企画は先生を監督に見立てた「映画製作」！
内容はというと、藤子不二雄ＦＣの会員がキャストとスタッフ役をやり、藤子不二雄Ａ先生が監督として指示を出すというもの。
まあ平たく言えば「監督ごっこ」ですね（笑）。
出てくるキャラは藤子不二雄Ａ作品のキャラクターに会員が扮している。
まあコスプレという奴です。私はキャストの担当。
というか、俺ってコスプレするのって初めてじゃね？という状態だった。
お祝いは無事終了し、先生と一緒にお昼を食べて終了。
横から見ていて「編集大変そうだなー」とのんきに構えていたのだが･･･
何故か私が編集する事に（汗）。
後日会員限定の上映会でも流すという事で、いわゆるホームムービー的なものはやらない予定だったのだが･･･
挙がってきた画を見て「どうすんだ、これ？」と正直頭を抱えた。
いや、カメラを回していたのは素人だし、事前の段取りも当日の朝だけという状態だったので、予想はしていたけどね。
その後何度か仲間と相談したが、担当者の要求が段々エスカレートしてくる。
藤子不二雄Ａ先生の貴重な映像資料になるというプレッシャーもあり、
こちらもそれに負けじと、更にプラスのイメージを提示する。
煩くなり過ぎない程度の特殊効果や、何故か作曲までしてしまった。
別件の編集も同時進行だったので、予定の期限を大幅に過ぎてしまったが、その甲斐あってか、満足のいくものが出来た。
９月26日。藤子不二雄ＦＣ会員限定の上映会。
お誕生日祝いに参加した会員や他の会員の方に恐る恐る感想を尋ねる。
大好評だった。苦労した甲斐があったというもの。
こうなると、藤子不二雄Ａ先生の感想も直接聞いてみたいのが人情。
とはいえ、私のような一般人には中々そんな機会は無かったが・・・
11月に入ってようやく直接お話できる機会を得た。
藤子不二雄Ａ先生に、私が編集した映像の感想を恐る恐る尋ねる。
「いやー面白かったよ！」
ｷﾀ━(ﾟ∀ﾟ)━!!!!!
日本の国宝に褒められたよ！
一瞬意識が飛んだよ！
俺！この瞬間生きてて良かったと思ったよ！
これで後３年は戦えるよ！
実は素顔での挨拶はこの時が初めて。お誕生日のお祝いの際はメーク中だったので。
ちなみにこんなキャラでした。
