2004年9月18日土曜日

スパイダーマン2

正直全く期待していなかった。
「1」はビデオで観たのだが、ヒロインはブサだし、話と演出は平々凡々。
つーか、グリーン・ゴブリンのデザインは今風過ぎるし。

何より画作りに「縮こまった」感が感じられるのが嫌だった。
まるでサム・ライミが、プレッシャーと言う名の箱に押し込められてしまったかのように。

しかし「2」は違った。


スパイダーマンの移動シーン一つにしても、抑揚感が感じられる(CG臭過ぎるのはアレだが)。

ドック・オクの移動時にズシーン、という音が響くという演出もGOOD!

スパイディを庇う電車の乗客のシーンは感動ものですよ。


コナーズ教授が片腕だったり、ジェイムスンの息子が宇宙飛行士といった、原作ファンへの配慮も忘れない。

ただ、個人的にはエディ・ブロック(ベノム)にも登場して欲しかった。


ただ、ドック・オクに関しては原作ファンの評価が別れるかも。

彼はあくまで”ドック・オク”であって”Dr.オクトパス”ではない。

どちらも狂ってはいるが、Dr.オクトパスは犯罪者であるのに対し、

ドック・オクは最後まで科学者だった。

銀行を襲うのも自らの研究を完成させる為の行為であり、

犯罪行為を進んで行なったわけではない。


「怪物のままで死んでたまるか」


という台詞がドック・オクのキャラを良く表しているだろう。


どちらがいいかというのは好みの問題だ。

ただ言えるのは、ドック・オクが魅力的なキャラであるという事だ。


ストーリーは悩めるピーターの話と、苦悩するドック・オクの話がストーリーの縦軸となっている。

ピーターが力を失うパートは、原作の「シニスター・シックス」編か?


ストーリーの平々凡々感は相変わらずだが、「悩めるヒーロー」をちゃんと描いてるのはボイント高い。

その反面、MJが狼男(ジョンの事です)と結婚するくだりが弱く、恋愛劇としてはイマイチ。


また、ドック・オクの話とピーターの話のかみ合い方も今ひとつ。

これについては理由は不明。

ちゃんとリンクポイントもあるんだけどね。何が悪かったんだろう。


映画そのものとは関係ない個人的に感じる点を2つ。


MJのバンチラが全然萌えません。←ちょっと待て、コラ


「時には夢さえも犠牲にしなくては」という下りにアメリカ人の本質を垣間見た気がする。

イラク戦争を正当化する思想は、こういった精神が元なのだろう。


だが、スパイディは「大いなる力」を人々を守る為に使った。


アメンバロイドに「その腕で、何を守る?」と問われた時、ブッシュは何と答えるのだろう。


アメリカの正義?

人命より重いのか、それは。


とにかく映画館で観ろ! と言っても、もう終わってるか。(´・ω・`)

まあ、機会があったら、是非映画館で観て下さい。


「3」は2007年との事だが、敵は誰なのかな(一人は確定だが)?

新シニスター・シックスVSスパイダーマン何て面白そうだ。


メンツは確定しているあのキャラが発起人で、ブラックキャットやドクター・ドゥームが新たに参入。

ミステリオやクレイブンにはご退場いただいてと・・・。


すみません。ミステリオはチャチすぎます。

クレイブンは元々犯罪組織に加担する人物ではないので。


しばし妄想に浸ってみました。