正直全く期待していなかった。
「1」はビデオで観たのだが、ヒロインはブサだし、話と演出は平々凡々。
つーか、グリーン・ゴブリンのデザインは今風過ぎるし。
何より画作りに「縮こまった」感が感じられるのが嫌だった。
まるでサム・ライミが、プレッシャーと言う名の箱に押し込められてしまったかのように。
しかし「2」は違った。
スパイダーマンの移動シーン一つにしても、抑揚感が感じられる(CG臭過ぎるのはアレだが)。
ドック・オクの移動時にズシーン、という音が響くという演出もGOOD!
スパイディを庇う電車の乗客のシーンは感動ものですよ。
コナーズ教授が片腕だったり、ジェイムスンの息子が宇宙飛行士といった、原作ファンへの配慮も忘れない。
ただ、個人的にはエディ・ブロック(ベノム)にも登場して欲しかった。
ただ、ドック・オクに関しては原作ファンの評価が別れるかも。
彼はあくまで”ドック・オク”であって”Dr.オクトパス”ではない。
どちらも狂ってはいるが、Dr.オクトパスは犯罪者であるのに対し、
ドック・オクは最後まで科学者だった。
銀行を襲うのも自らの研究を完成させる為の行為であり、
犯罪行為を進んで行なったわけではない。
「怪物のままで死んでたまるか」
という台詞がドック・オクのキャラを良く表しているだろう。
どちらがいいかというのは好みの問題だ。
ただ言えるのは、ドック・オクが魅力的なキャラであるという事だ。
ストーリーは悩めるピーターの話と、苦悩するドック・オクの話がストーリーの縦軸となっている。
ピーターが力を失うパートは、原作の「シニスター・シックス」編か?
ストーリーの平々凡々感は相変わらずだが、「悩めるヒーロー」をちゃんと描いてるのはボイント高い。
その反面、MJが狼男(ジョンの事です)と結婚するくだりが弱く、恋愛劇としてはイマイチ。
また、ドック・オクの話とピーターの話のかみ合い方も今ひとつ。
これについては理由は不明。
ちゃんとリンクポイントもあるんだけどね。何が悪かったんだろう。
映画そのものとは関係ない個人的に感じる点を2つ。
MJのバンチラが全然萌えません。←ちょっと待て、コラ
「時には夢さえも犠牲にしなくては」という下りにアメリカ人の本質を垣間見た気がする。
イラク戦争を正当化する思想は、こういった精神が元なのだろう。
だが、スパイディは「大いなる力」を人々を守る為に使った。
アメンバロイドに「その腕で、何を守る?」と問われた時、ブッシュは何と答えるのだろう。
アメリカの正義?
人命より重いのか、それは。
とにかく映画館で観ろ! と言っても、もう終わってるか。(´・ω・`)
まあ、機会があったら、是非映画館で観て下さい。
「3」は2007年との事だが、敵は誰なのかな(一人は確定だが)?
新シニスター・シックスVSスパイダーマン何て面白そうだ。
メンツは確定しているあのキャラが発起人で、ブラックキャットやドクター・ドゥームが新たに参入。
ミステリオやクレイブンにはご退場いただいてと・・・。
すみません。ミステリオはチャチすぎます。
クレイブンは元々犯罪組織に加担する人物ではないので。
しばし妄想に浸ってみました。